2024年度 理事長
挨拶
一般社団法人唐津青年会議所
2024年度 理事長所信
理事長 宮丸 圭祐
乗り越える壁がある時こそ人は強くなる
挫けず前進し光り輝く未来へ
人生は選択の連続である
選択によって未来は変えられる
選択の結果は、日常に強く影響し、未来を変えることのできる瞬間は今しかない
2015年、私は29歳の時に唐津青年会議所に入会することを選択し、青年会議所でたくさんの人と出会い、支えられてここまできました。入会当初の私は、人のためや地域のために、率先して行動することができませんでしたが、青年会議所運動を通じて利他の精神、気概と覚悟の大切さを学び、仲間と共に切磋琢磨しながら様々な経験を積み重ねていく中で、地域を想う気持ち、青年会議所を想う気持ちが強くなりました。青年会議所という組織は、自らを成長させてくれる場所であり、青年らしく情熱をもって、何事にも果敢に挑戦できる機会を必ず与えてくれます。私がこれまでの青年会議所で多くの選択によって得た経験から言えるのは、どんな逆境であっても、人は人とのつながりで困難を乗り越えることができ、利他の精神を持ち、人のために行動することで、芯の強い人になることができるということです。
私たちはJAYCEEとして、目の前に訪れる様々な課題に対し、挫けず前進するという選択を行い「明るい豊かなからつ」の実現に向け、共にこのまちを光り輝く未来へと変えていきましょう。
【はじめに】
1961年、故郷を愛する青年たちにより唐津青年会議所が設立され、戦後復興の時代から現代に至るまで、どんな困難にも挫けることなく、創始の精神は60年以上もの間絶やされることなく受け継がれてきました。
近年では、新型コロナウイルスによる未曾有のパンデミックを経験し、ロシア軍によるウクライナ侵攻等、世界を取り巻く環境が劇的に変動する時代の中で、多くのものを失いましたが、その反面、多くの新しいものを得ることができたのも事実です。
また、私たちの住み暮らすからつにおいても、地域が抱えている社会課題に加え、デジタル化の進展や人との関わり方、個人の価値観が多様化する中、人々の思考や生活様式は
大きく様変わりしました。
そこで、私たちは2022年度に策定した、5年指針である未来ビジョンを軸に、地域が抱える社会課題の解決に向け、挫けることなく積極的に取り組み続けることで、地域の新たな価値を創造できる青年会議所運動を展開してまいります。
【未来づくり】
「郷土愛にあふれる未来の地域社会を牽引できる担い手を育成しよう」
今現在、私たちが住み暮らす地域においても人口減少、高度情報化など、私たちを取り巻く社会環境の変化は急速に進んでおり、社会課題が山積している状況で、子ども達がいかに貴重な存在になっているかは周知の事実です。
地域の未来を担う子ども達がふるさとを愛することで、地域社会を牽引できる人財へと成長できれば、明るい豊かな地域になると考えます。そのために、行政・学校・地域・多様な主体と積極的に連携し、持続可能な青少年育成環境の構築を推進しましょう。
また、私たちが住み暮らす地域には、先人たちから受け継がれてきた魅力的な歴史や文化、豊かな自然がありますが、時代の変化と共に直面する課題も移り変わる中で、より良い地域となるためには、まずは私たちが地域の魅力を深く理解し、まち全体に浸透させることが必要です。
そして、市民一人ひとりが、地域の持つ魅力を再認識し、新たな価値を見出すことができれば、未来に向けたさらなる地域資源を創出することができ、郷土愛をさらに深めることができます。市民一人ひとりが、郷土愛にあふれた地域社会の担い手となるために、私たちが率先して地域の魅力に触れる機会を創出し、地域社会全体で地域ブランド力の向上に努めましょう。
【国際交流】
「国際的な友情を育み、強固な人間関係の構築を行おう」
世界を見渡すと、私たちが所属する国際青年会議所(JCI)には、100ヵ国以上の国と地域に4,700を超えるLOMが存在しており、世界中の仲間たちが恒久的世界平和の実現へ向け、日々活動を行っています。青年会議所が、若きリーダーの国際的ネットワークを先導する組織となるというJCI Visionのもと、国際コミュニケーションを図るためには、異文化を知り、人を想いやり、多様な価値観を認めあえるグローカルな人財を育成することが必要です。また、ASPACや国際アカデミーなど、青年会議所には多種多様な国際の機会があります。この青年会議所ならではのスケールメリットとグローバルネットワークを活かし、積極的に国際人として成長できる機会に触れましょう。
1971年、唐津青年会議所においても日韓の国交正常化間もない頃に「玄界灘に友情の架け橋を」というスローガンのもと、先輩諸兄姉の並々ならぬ努力が実を結び、大韓民国麗水青年会議所との姉妹締結がなされ、50年以上の長きに亘り、民間外交の担い手として友情
を絶やすことなくグローバルな視野を持ち、国際的理解を深めてきました。これからも、国境を越えた会員同士の絆を一層強固なものにするためには、国家、地域の垣根を越えて、これまでの友情や歴史を再認識し、異国の文化や価値観を理解し、相手を思いやれるこころを持つことが必要です。民間外交の担い手として、表面上の付き合いではなく、積極的に一歩踏み出し、恒久的世界平和実現の一助となるよう、こころが通い合える国境を越えた真の友情を構築しましょう。
【指導力・経営開発】
「能動的に行動できるひとづくりを行おう」
JCI Missionは「青年会議所は、青年が社会により良い変化をもたらすためにリーダーシップ開発と成長の機会を提供する」と定められています。また、青年会議所の理想は明るい豊かな社会の創造であり、その新しい社会をリードするに相応しい人を数多くつくることです。青年会議所の指導力開発は、リーダーシップの育成や、マネジメント能力の研究と実践であり、青年会議所運動・活動の全過程こそがリーダーシップ開発と成長の機会です。また、経営開発においても必要な知識を学び、各個人がスキルを身につけることで的確な判断能力を養うことができ、自身の社業や地域の発展に寄与することができます。
私たちはJAYCEEとして、変化していくいつの時代であっても、できるかできないかを考えるより、まずは一歩踏み出し行動を起こしていくことが重要です。そして、何事にも挫けず、果敢に挑戦する意志を持つことこそが周囲を巻き込む影響力となり、社業や地域の発展、自己成長につながると考えます。
信じあえる仲間と鼓舞しあいながら会員相互で研鑽を積み、青年会議所で費やした時間以上の成長を得、地域のリーダーとなるべく「明るい豊かなからつ」の姿をしっかりと見据え、能動的に行動を起こしていきましょう。
【会員交流】
「持続可能な青年会議所運動を展開しよう」
唐津青年会議所の強みの一つに「団結力」というものがあります。創立以来、先輩諸兄姉が紡いでこられた賜物であり、単年度で築きあげられるものではありません。近年、全国的にも青年会議所への在籍年数は短くなっており、唐津青年会議所においても会員のおおよそ半数以上が在籍3年未満という現状にあります。しかし、そうした状況を悲観するのではなく、現実をしっかりと受け止め、会員個々の新たな価値観を取り入れることで、視野が広がり、魅力ある組織へ成長できると考えます。
また、現役会員とOBOB会員の交流の機会が減少すれば、これまで受け継がれてきた、縦のつながりが希薄化してしまいます。これからも持続可能な青年会議所運動を展開していくためには、唐津青年会議所の歴史と伝統、想いを私たち現役会員が受け継いでいくための機会が重要です。
そして、姉妹JCである麗水青年会議所や姫路青年会議所、友好JCである糸島青年会議所をはじめ、私たちには地域を超えた仲間がいます。異なる地域で活動する同志との交流は大きな刺激になり、たくさんの気づきや学びを得ることができます。切磋琢磨できる同世代の連携を強化し、相互理解をさらに深め、好循環を生み出せる機会を創出しましょう。
【組織運営】
「新たな価値を創造することでJCのブランド力を高めよう」
青年会議所は会議体であり、組織である以上、定款や諸規則を遵守する必要があります。青年会議所の根幹である会議においても、デジタル化が進化していく中で、地域のロールモデルとなる魅力ある組織を目指すためには、変えるべきものは変え、残すべきものは残し、常に効果的に効率的に運営できるよう変化を起こさなければいけません。
また、青年会議所活動の効果を高めるためには、より多くの市民の方に私たちの活動を知ってもらい、共感してもらうことが必要です。SNSなどのネットワークが当たり前の時代になり、様々な情報があふれる時代だからこそ、発信したい情報を迅速かつ戦略的に行い、今の時代に沿った必要とされる組織となるために、青年会議所としての本質を見失うことなく、新たな価値を見出しながらJCとしてのブランド力の向上に努めましょう。
【共に前進し続ける仲間へ】
「より良いからつにするため、果敢に挑戦しよう」
会員拡大こそが、青年会議所運動そのものであると言われるように、青年会議所は20歳から40歳までの年齢制限がありますが、年齢制限制の魅力として、青年会議所は若さを活かし、希望にあふれ、未来に向けて前進を続ける団体として活動することができます。しかし、40歳で卒業を迎える中で、同じ志を持つ仲間を増やしていかなければ、これまで培ってきた唐津青年会議所の組織力は低下していくこととなります。組織力を低下させないためには会員数と会員の質が重要であり、これからも「明るい豊かなからつ」のために、会員拡大の重要性をメンバーひとり一人がしっかりと認識し、様々なつながりを活かし、積極的に取り組まなければなりません。時代と共に新しい呼吸を続け「からつ」のまちをより良い未来へと紡ぐことができるよう、英知と勇気と情熱を持った青年を求めて、メンバー全員で会員拡大へ努めていきましょう。
また、青年会議所には日本・地区・ブロック出向など、たくさんの同じ志を持つメンバーとのつながりや成長できる機会が用意されています。近年では、出向することの意義、つながりや成長できる機会に対して出向の魅力を感じない、出向に対しての不安や拒否感を持ったメンバーが増えている傾向にあります。たしかに出向は時間と労力を費やし、すべてが良いことばかりとは言いきれないかもしれません。しかし、出向することでしか得ることのできない出会いや経験、唐津青年会議所にはない魅力や価値観を学び、スケールメリットを感じることができます。40歳までという限られた時間の中で「からつ」の中だ
けではなく、勇気をもって一歩外へ踏み出し、全国にいる同じ志をもったメンバーと切磋琢磨しあい、出向で得た気づきや学びを持ち帰り、より良い組織へと進化させましょう。
【むすびに】
私たちは、様々な課題解決に向けて、思い悩み、時には挫けそうになり、逃げ出したくなる時があると思います。しかし、そんな時だからこそ気概と覚悟を持ち、志を同じうする仲間と共に、困難に挫けず立ち向かい続けることで必ず前進できるはずです。そして、いつの日か必ず、自ら選択してきたこの瞬間を振り返る時が来るでしょう。情熱を持って切磋琢磨しあいながら仲間と過ごしたかけがえのない時間は、光り輝いて見えるはずです。そして、本気でこのまちを想い、仲間と過ごした時間、経験が人生の誇りとなるのではないでしょうか。今、この瞬間の選択が「明るい豊かなからつ」の未来へつながると信じ、唐津青年会議所一丸となり、率先して行動を起こし続けていきましょう。
壁というのは、越えられる人にしかやってこない
越えられる可能性があるなら、決して諦めることなく、不撓不屈の精神で常に前進し続けよう
このまちの光り輝く未来のために
唐津青年会議所の誕生
昭和36年、日本経済は、高度成長時代へと動き出す幕開けとなりだす頃で世界の衆目を集めていました。経済のみならず、各分野にわたり、世界先進国の一員として安定の方向にありました。豊かな自然と歴史的遺産に恵まれた唐津も日本経済と共に急激な変革の時を迎えることとなったのです。そういう状況の中、唐津市民はしだいに次代を背負う若人に対し、社会的使命と責任を自覚し、より豊かな地域社会の発展に積極的な行動を求めるようになりました。これに対し当時の唐津の若い経済人も「我々商売人にも世の中のため、何かできる事があるのではないか」考え出したのです。そしてこの時、唐津の若い経済人達は、当時全国的に展開しつつある青年会議所の存在を知ることとなるのです。それ以来、唐津での青年会議所設立への急激な盛り上がりを見せ、遂に翌年の昭和37年9月、唐津商工会議所の支援の下、佐賀青年会議所をスポンサーとし、「相互の啓発と社会への奉仕」を目的とした唐津青年会議所が、全国 228 番目の青年会議所として設立されました。
ヒストリー
1962年(昭和37年) | ・唐津青年会議所認定 |
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1966年(昭和41年) | ・姫路JCと姉妹締結 |
1971年(昭和46年) | ・麗水JC(大韓民国)と姉妹JC締結 |
1974年(昭和49年) | ・冒険村事業(青少年事業)開催 |
1983年(昭和58年) | ・第1回鳥島王国イカダレース開催【以後、10年以上継続】 |
1987年(昭和62年) | ・第1回夜明けの散歩開催【以後、10年以上継続】 |
1995年(平成 7年) | ・まちの未来を考えよう 公開セミナー開催【現在の公開討論会へ繋がる】 |
2001年(平成13年) | ・九州地区協議会 九州地区大会2001開催 |
2002年(平成14年) | ・ステップアップソフトボール教室開催 |
2003年(平成15年) | ・第1回宇津木カップin唐津開催 |
2004年(平成16年) | ・チャレンジヨット教室開催 |
2005年(平成17年) | ・唐津大好きフェスタ開催 |
2006年(平成18年) | ・第11回夜明けの散歩(青少年事業)開催 |
2007年(平成19年) | ・地域交流ママチャリ4時間耐久レース開催 |
2008年(平成20年) | ・全国城下町シンポジウム唐津大会開催 |
2009年(平成21年) | ・第12回夜明けの散歩(青少年事業)開催 |
2010年(平成22年) | ・ドキドキワクワク手作りキャンプ(青少年事業)開催 |
2011年(平成23年) | ・カウント・ザ・パインツリーin虹の松原 第1弾 ~松は何本あるのだろう~ 開催 |
2012年(平成24年) | ・創立50周年 |
2013年(平成25年) | ・大人向け道徳講演会 |
2014年(平成26年) | ・市民意識アンケート調査 |
2015年(平成27年) | ・徳パック教室開催 |
2016年(平成28年) | ・佐賀ブロック大会主管 |
2017年(平成29年) | ・唐津市長選公開討論会開催 |
2018年(平成30年) | ・キッズカンパニー唐津開催(青少年交流事業) |
2019年(平成31年) | ・SDGs de 地方創生ゲーム(まちづくり事業) |
2020年(令和2年) | ・からつジョブチャレTV(青少年交流事業) ・「新型コロナウイルス対策本部設置」 |
2021年(令和3年) |
・唐津市長公開討論会
・唐津糸島ポスターステッカー配布事業 |
2022年(令和4年) |
・青少年事業 キッズわくわくワーク2022
・創立60周年記念式典(台風により中止) |
2023年(令和5年) |
・第48回ブロック大会inからつ
・青少年事業 キッズわくわくワーク2023
・まちづくり事業 ながつき唐津(マルシェ開催・高校生座談会)
・ビジネスセミナー・広報合同事業 |